シャンパーニュ地方の訪問時に役立つ情報とアプリまとめ 1


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シャンパーニュ訪問時に役立つ情報とアプリまとめ

こん**は、シャンパーニュを訪問したくても懐具合が寒すぎる@wine_and_webことhirok-kです。

シャンパーニュの生産者を訪問するにあたって、なかなかまとめて休みが取れない昨今、決まった日数で如何に効率的に情報を集めスケジュールを組むか、これが訪問を成功させるための秘訣です。個人または小グループでの訪問に役立つ情報とあると便利なアプリをざっとまとめました。

まず最初に

訪問をする場合、最低でも3ヶ月前には予定を決めてしまうようにしましょう。
これは後述しますが、航空運賃だけでなく宿泊費なども安く済ませることが可能になるためです。
またアポイントを取る際にも、余裕をもってやり取りをすることが可能となります。

交通手段

何をするにあたっても移動できなければ、どこも訪れることが出来ませんよね。

地図を見ていただくとお分かりかと思いますが、シャンパーニュ地方は有名なランスとエペルネの距離が直線距離で約30km、ランスとトロワが直線距離で約130kmと広大なエリアとなるため、様々な交通機関を駆使することとなります。

シャンパーニュ地方全域地図

飛行機

日本からパリへの直行便はかなりのフライトがありますので、ここでは割愛します。
正規割引運賃チケットや格安チケットなどを検索サイトで探すとよいでしょう。

参考リンク
https://www.etour.co.jp/
http://www.his-j.com/
など

鉄道

ランス(Reims)、エペルネ(Epernay)、トロワ(Troyes)の3都市がシャンパーニュ地方への主な玄関口となります。

パリ・ランス間
フランス国鉄のTGVがパリ東駅またはシャルルドゴール空港とランス駅を結んでいます。
TGVの予約は3ヶ月前から行え、正規運賃よりも最高で3〜4割も安く購入可能です。
所要時間は経由なしで50分前後です。
パリ・エペルネ間
フランス国鉄の地域圏急行TERがパリ東駅とエペルネ駅を結んでいます。
こちらの予約も3ヶ月前から行えますが、正規運賃よりも最高で3〜4割も安く購入可能です。
所要時間は経由なしで75分前後です。
パリ・トロワ間
フランス国鉄の地域圏急行TERがパリ東駅とトロワ駅を結んでいます。
こちらの予約も3ヶ月前から行えますが、正規運賃よりも最高で3〜4割も安く購入可能です。
所要時間は経由なしで90分前後です。
エペルネ・ランス間
フランス国鉄の地域圏急行TERがランス駅とエペルネ駅を結んでいます。
こちらの予約も3ヶ月前から行えますが、正規運賃よりも最高で3〜4割も安く購入可能です。
所要時間は経由なしで20〜30分前後です。

日本からの予約

色々な業者が鉄道の予約チケットを販売していますが、業者によりかなり価格に差があるため、事前によく調べられることをおすすめします。

参考リンク
http://www.raileurope-japan.com/
http://www.railohshu.jp/
など

また業者を通さずにチケットを購入する方法あります。
こちらのアプリで購入が可能で、iPhoneのPassbook機能を利用したチケットが発券されるため非常に便利です。

Voyages-sncf
カテゴリ: 旅行
現在の価格: 無料
言語: 英語、仏語など
フランス国鉄地域圏急行TERの車両例

バス

エペルネやランスの訪問とトロワの訪問には大きな壁が存在します

エペルネとランスは鉄道で直接結ばれていますが、エペルネとトロワまたはランスとトロワは一旦パリ経由となってしまうため、鉄道での移動は現実的ではありません
そこで長距離バスの登場となります。

ランスとトロワは長距離バスTransChampagneArdenneが結んでおり、1日6便、運賃は15ユーロとなっています。
所要時間はランス駅とトロワ駅間で2時間30分前後です。

時刻表や料金などの情報はこちらのPDFをごらんください。

このバスは走行中にモンターニュ・ド・ランスの各グラン・クリュをひと目に見られることから、目でも楽しめるものとなっています。

またエペルネやランス、トロワからも近隣の街へバスがでていることがありますので、それを検索できるサイトVitici.frを利用されてみてはいかがでしょう?

TransChampagneArdenneのバス

タクシー

鉄道もバスもない村へ訪問する場合はタクシーの登場となります
ここまでで挙げたランス、エペルネ、トロワの街では簡単にタクシーが捕まりますので、かなり便利な移動手段です。

料金の目安としては10kmあたり10ユーロで、距離を測るにはGoogle Mapを利用すると便利です。
例えば、トロワからセル・シュール・ウルスまでは約40〜50ユーロです。

なお、訪問後は生産者の方にタクシーを呼んでもらうようにお願いすると楽です。

またiPhoneアプリでもタクシーを呼べるアプリがありますので、そちらもご紹介します。

TAXIS G7 France : commande de taxi sur le réseau national
カテゴリ: 旅行
現在の価格: 無料
言語: 仏語のみ

宿泊

航空運賃を除いて最も気になるところが、この宿泊費ですよね。

鉄道と同じく、事前に予約をしておくことでかなり安く宿泊することが可能です。
日本でのビジネスホテルクラスにあたるibis hotelが、ランス、エペルネ、トロワのいずれにもあるため、安く宿泊できかなり便利です。

ibis hotelsを含むホテルグループACCOR HOTELSのサイトから、各都市のホテルの空き状況、価格確認、予約までを行うことが可能です。

目安としては、時期にもよりますが1泊あたり7000〜1万円前後となっています。

ibis
カテゴリ: 旅行
現在の価格: 無料
言語: 日本語、英語、仏語など
Hôtel Voyages-sncf
カテゴリ: 旅行
現在の価格: 無料
言語: 日本語、英語、仏語など

エペルネのibis hotel

ネット環境

フランスでは、基本的にほとんどのホテル、カフェなどでWiFi環境が整えられているため、利用者は基本的に無料(一部有料の場合あり)で利用することが可能です

そのため、LINEやSkypeなどを使っての無料通話も勿論可能で、割高な海外通信料を節約することが可能です。

なお、古いホテルなどでは有線の場合もあるため、念の為事前確認されることをおすすめします。

食事

旅となれば気になるのは食事です。

安く済ませることがメインなら、街のデリやシャルキュトリ(肉屋)、ブーランジェリ(パン屋)で購入し済ませることも可能ですし、カフェやビストロを探すのもまた旅の楽しみです。
また訪問した生産者の方に教えていただくのも、また一興でしょう。

その中でもし可能であれば行っていただきたいのが、ランスにあるLes CrayèresのブラッスリーであるLe Jardinです。
価格も手頃で美味しく、しかも多くのワインがグラスで楽しむことができるため、非常に人気が高いのが難点ですが、事前に予約が可能であればぜひ行ってみてください。

料金の目安としては、ワインまで含めて一人60〜70ユーロ程度です。

なおLes Crayèresにはホテルもグラン・レストランもありますので、余裕のある方はそちらもおすすめです。

ランスにあるLes Crayeres

アポイント

生産者を訪問するにあたってもっとも重要なのがアポイントです

KrugやSalonなどは一般の訪問を受け付けていないところもありますが、訪問を受け付けている生産者であっても、アポイントを取っていないと訪問すらできません。

アポイントを取る方法は、メール、TEL/FAXの何れかとなりますが、ほとんど生産者がメールアドレスをもっていますので、そのメールアドレスを調べることが先決となります。

生産者名をGoogleで検索するとオフィシャルサイトをもっている生産者であれば、メールアドレスも比較的見つけやすいのですが、オフィシャルサイトを持っていない生産者のメールアドレスを探すのは、なかなか面倒です。

その際は、書籍またはアプリから探すのが現実的な手段となります。
最も簡単に探せるのが、Guide Hachette des Vinsです。毎年発刊されているため、最新の生産者の住所、TEL、メールアドレスが記載されているからです。

Guide Hachette des vins 2014

なおiPhoneアプリでもあるため、利用しやすいほうを選びましょう。

Guide Hachette des Vins 2014
カテゴリ: フード/ドリンク
現在の価格: 無料
言語: 仏語のみ

Guide Hachetteでの記載例

一日に訪問できる生産者数

せっかくシャンパーニュ地方へ来たのだからと、一日にめぐる生産者数を多くしたいのが人情ですが、1日に回れる生産者数はかなり限られます。
これは1生産者あたりにかかる時間が、説明や試飲などで2〜3時間はかかってしまうからです。
これに移動時間などを考えると、1日で回れるのは午前中1生産者、午後2生産者の計3生産者、詰め込んだとしても4生産者が精一杯ですので、ご参考までに。

シャンパーニュ マリー・ノエル・レドリュ

まとめ

せっかくの訪問をより充実したものにするためにも、事前にしらべておくべきことが移動手段や宿泊の予約、生産者へのアポイントなど沢山ありますが、ここまでご紹介した情報でかなりその労力が軽減されるはずです。

もちろん訪問すること自体が非常に難しい生産者もありますが、それにこだわらずともきっと新しい発見があることでしょう。
この記事がその一助になれば幸いです。